薬物療法

影響を与える因子

ここからは実際の治療で使われる降圧剤について説明していきます。まず血圧に影響する因子についてです。

心臓を自分に・心臓に直接つながる大動脈といわれる血管をゴム風船・小さな動脈を風船にあいた小さな針穴と例えます。このゴム風船を膨らませた時のことを想像してください。血圧はゴム風船の中の圧力に相当します。

風船の中の圧力は、息を吹き込んだ直後に最も高くなるので、この時が収縮期血圧になり、風船の口を閉じておくと風船の中の圧力はだんだん下がり、次に息を吹き込む直前の中の圧力は最も低くなるので、拡張期血圧になります。

この圧力を決める因子としては、吹き込む息の量・息を吹き込む速度・ゴムの厚さ・開いた穴の大きさの4つが大きく関係すると考えられています。1回に吹き込む量が多いほど・吹き込む速度が速いほど・吹き込む量が同じでも風船のゴムが厚いほど風船は膨らみにくいので中の圧力は最高圧力になります。また最低圧力に最も影響するのは風船に開いた針穴の大きさです。

穴が大きいほど圧力は低くなります。吹き込む息の量に相当するのは、心臓が1回収縮して押し出される血液量で1回拍出量と言います。よって1回拍出量が小さいほど、収縮期血圧は小さくなります。これらの4つの因子は人体にあてると、1回拍出量・心臓の収縮速度・大動脈の硬化度・末梢血管の抵抗に相当します。これから説明していく降圧剤はこれらのことを考慮して作用し、4つの因子をうまく変化させれば血圧を下げることができるのです。

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